概要
テラヘルツ波の超高速無線通信などへの実用化において、人体への影響を検証することが必要です。テラヘルツ波が細胞を加熱することによる影響(熱作用)はある程度知られていましたが、本研究では熱作用とは異なる形で発生するテラヘルツ波の人体への影響を調査します。
研究内容
細胞膜や汗腺アンテナのテラヘルツ帯共鳴による作用など、テラヘルツ波(300-600 GHz)が人体に対して起こす非熱作用の有無を検討するため、1. ばく露評価(ドシメトリ)手法及び評価装置の開発 2. テラヘルツ波等の非熱作用の生物物理学的メカニズムの基礎検討 を行う。また、テラヘルツ帯共鳴作用等の非熱作用の存在を肯定する研究報告について、客観的な検 証が可能な評価手法を検討したうえで、検証実験を行う。
出典:総務省電波利用ホームページ「総務省における電波の安全性に関する研究 /生体電磁環境研究」内「平成28年度 基本計画書」をもとに作成。
(https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/ele/seitai/protect/index.htm)
テラヘルツ波照射における細胞の非熱作用の研究